2012年2月19日日曜日

これは影ですか?いいえ、これはペンです。

遊戯王 END OF THE DARKNESS 一話

『影を作る』なんて言うと、おやおや村上春樹先生からの引用ですか?
または、西島大介先生の『世界の終わりの魔法使い』ですか?
なんて思われちゃうかもしれないけど、僕はそこまで達観できた人間ではない。
いや、達観できてるかどうかは関係ないか。
池袋駅北口の真ん前には【大都会】という阿呆みたいに安い居酒屋がある(具体的な値段とかを書きたいのだが、それによってひねくれた達観志願者たちが池袋で何かある度に溜まり場として利用する可能性があり、僕が行きたい時が行けなくなるからどれだけ安くて素晴らしい居酒屋なのか説明する事を愛を持って割愛する)その【大都会】で、先日、僕の事をやたら褒めてくれる友人と呑んだ。僕は叩かれるともうやりたくないと思ってしまう人間だから、褒め方が気持ちいい人と一緒にいると素直に生まれて良かったなと感じる。
僕は敵をたくさん作れるように表現をしようとは別に思っていないし、嫌われるように頑張る気もない。結局は一握りの肯定してくれる人間に褒めて欲しいと考えている。
【大衆向け】というとニュアンスが適切じゃないのだけど、その空間、箱の中がこの世のすべてだとした時に、その人たちを喜ばせるために意図した表現を便宜的【大衆向け】と呼ぶ。限定された箱の中での普遍性に対して、まるでサービス業みたいに需要に応えた場合、褒められたとしてもそれは30%~60%程度のエネルギーの賛辞だ。そうじゃなくて、100人中2、3人を この上なく100%喜ばせれた方が嬉しい。
こういう姿勢をおそらく【大都会】で安い安いビールを飲みながらその友人は形容したのだろう。
『おまえは影を作るのが上手い』と。
相手が影だとしてもそれを無理矢理、光に仕立て上げて自分の影を作る、おそらくそういう感じだ。
お腹が痛い。
文章を書いているとお腹が痛くなる。
ガッデム!! メンヘラの女の子 ver.
これの自分のバースが最近、凄く腹痛の原因になっている。
《ハハノシキュウ》
東浩紀色に実り動物がお留守番、成仏か拒食かモルグだ
焼き増しのフィルムじゃ陽の目は見れずにそれでもいいからと暗がりを射切る
文化的ゲーム的スノビズム素通りするのにすぐ凍り付くネット上の冷蔵庫の反吐こそ消費しよう
壁とベトベトの生卵と青春と変態と愛と会田誠の
下卑た目力で手品が出来れば四コマ漫画でおさまるレジメや
ケータイ小説と変わらぬ嗚咽の冷蔵保存こそ皮肉の鮮度保つ
食べても吐いても余る残すとこが冷蔵庫に溜まってくポストモダン
偏在する私のバーゲンセールだね
メンテナンス中の神様を待ってる

僕の場合、リリックは最初の一小節目の言葉が「こんな歌い出しの奴はさすがにいねーだろ」と思われるものになるように心がけている。だけど、これはよくなかった。佐藤友哉的な劣等感をぶつける方向を間違えたって感じだ。
かくに(この曲の1バース目をラップした奴)を光に仕立て上げる事にはこの上なく成功したのだけど、影の作り方が本当によくなかった。そういう意味で反省している。(ラップが下手なのは開き直ってそこまで重要視してない、上手い人の方が多いし)
だから、この曲を聞いてしまった人に「これは影ですか?」と質問されたら、僕は「イエス!イットイズ」とは言えないわけなのです。

【LIVE動画】HUH+ハハノシキュウ『8分49秒』