2014年8月30日土曜日

性格悪いの治したい

「人」って漢字が苦手だ。
左右対称じゃない不平等を支え合ってるだなんて綺麗ごとで説きやがって。
どっちかが楽をしてどっちかが苦労してるってことでしょう。
っていう節の話をしようと思って携帯電話のテキストに文章を打っているのだけど、この携帯電話の「人」って漢字のフォントは限りなく左右対称に近くて、天に唾を吐くようなもどかしい気分に苛まれたりする。
二十代ってのが永遠だと勘違いしていた頃から半ばを過ぎて、二十代なら誰でも考えるだろうって事を世界で唯一自分しか悟ってない思想だと独善的に話す。
とっくに大学生なんかじゃないわけだから余計タチが悪い。

なんとなくツイッターで「ラップの練習なんてしないで、ひたすら街中ですれ違った人にアダ名を付けていく練習をしよう。」って呟いたら、知らない人から「アダ名付け男」ってリプライがきたから、「メタ視点クソ野郎」って返信しようかなって悩んだ。最終的には無視した。理由はツイッターでそういうのをやると、言い得て妙だけど「メタ視点クソ野郎」が偏在してキリがない状態になるし、何と言っても安っぽくなる。まあ、僕みたいな凡人の一言なんて元から無料だけど、その無料からさらに安っぽくなる。
早い話、僕はネットに向いてない。
話す前に「これは冗談です」とか「これは本音です」とか「これは建前です」とかいちいち前置きしないといけないくらいに向いてない。まあ、これは冗談だけど。
テレビで上手く喋れない能年玲奈の気持ちもわかるようなわからないような。
ベラベラ喋ったら後から後悔するのが目に見えてる感じ。

「人」って感じが苦手だ。

2014年8月24日日曜日

どうでもいい人のどうでもいい話はどうでもいいですよ

どうでもよくない事をどうでもいい人が言ってると疲れる。
どうでもよくない事をどうでもよくない人が言ってるとちゃんと聞かないといけない。
どうでもいい事をどうでもよくない人が言ってると僕も合わせてどうでもいい事を言う必要が出てくる。
どうでもいい事をどうでもいい人が言ってるのが一番楽だ。

聞いていてもう清々しい気分になる。
つまらない現実を緩和してくれる。つまり、娯楽だ。
授業中に先生が試験と全然関係ない事を言ってるみたいな脳味噌の余裕。
その先生がどうでもいい人だったら尚更。

これから僕はどうでもいい話をする。
実際には僕から見てどうでもいい人がしていたどうでもいい話なんだけど、この文章を読んでいる人にとって、僕という人間がどうでもよければ、尚更いい。
どうでもいい話に時間を割いている暇なんかねぇよって思ってる人はこんなの読んでないで、さっさとやるべき事を正義だと信じてやってください。

ビッグマックセットが五百円だという貼り紙を見つけて、僕はマクドナルドに入った。
僕はコカコーラを飲みながら食べるビッグマックがとても好きなのだ。
煙草を辞めた事すら忘れるくらい自然に僕は禁煙スペースにトレイを持って行く。
ちなみにここまで出てきたビッグマック、コカコーラ、禁煙というワードは全てこの話に関係なくてどうでもいいという事をあえて強調しておく。
僕が座った窓際の席と対角線上には、七、八人の大学生男女グループが駄弁っていた。
おそらくこの時点で『どうでもいい感』が一気に増したと思う。
似合ってない金髪のやつとか、どんな服装だったかすら思い出せない女とか、とにかく想像にまかせても心配ないくらい頭に浮かびやすいそういうグループ。
コカコーラとビッグマックとポテトを楽しみながらも彼らの会話は否おうなく耳に入ってくる。
ちなみに誤解を招きたくないから先に言っておくが、僕はいわゆる『普通の大学生』ってやつを心から尊敬している。彼らのような人間と付き合うと絶対に落としたであろう単位も、魔法のように取れてしまうのだ。僕には奇跡的に学生時代そういう友人ができた。それがなかったら絶対に卒業できてないと言い切れる。コミュニケーションは立派な能力である。
話が逸れてしまったが、そんな尊敬すべき大学生の中には、決まって鍋奉行みたいなやつがいる。
大人数が介する時、島田紳助のように喋るやつだ。
「スフィンクスのなぞなぞって知ってる?」
唐突にそんな事を言い出す。
「えっ?知らない?なにそれー?」
こういう相槌を打てる女が必ず一人はいるものだ。
「朝は四本、昼は二本、夜は三本、これなんだ?ってやつなんだけど知ってる?」
僕は思わず「人間!」と声に出して言ってしまったが、どうやら聞こえてなかったみたいで安心した。
まあ、ジョジョの奇妙な冒険を読んだ事があれば大体の人が知ってるなぞなぞだ。
「えー?全然わかんないんだけど、何それ」
答えを知ってるのか知らないのか、他の雛壇男子は黙ったままである。
「ヒントは?」
「ヒント必要か?そんな難しくないし、誰でも知ってるやつだよ、答えは」
そう、誰でも知ってるやつ!
そういうやり取りだけで、結構な時間が経ってたと思う。食べてたポテトのMサイズがなくなったんだから間違いない。
「んとね、朝は、産まれた時、これ以上のヒントは出せないな」
「えー?わかんない」
もし、野球っていうスポーツがボールじゃなくて、相槌を打つスポーツなら、この女はイチローより打率が高いんじゃないかと思っていたが、単に何も考えてないだけなのかもしれない。
「もう、これわかんなかったら、額に『淫乱』って書こうぜ」
島田紳助がまた唐突な事を言い出す。しかも、付け加えてこんな事まで口に出す始末。
「じゃあ、お前とお前でさ、『淫』と『乱』って分けて書こう!」
「えーやだよー」
僕は怖くてそのグループの姿を見れなかったけど、愛想笑いすら聴こえてこなかったのは覚えてる。
もうこのイチロー並の打率を誇る相槌スラッガーにこの回の裏はまかされたと言っていいくらいだ。
この後、島田紳介はほとんど答えを言ってるのと等しいようなヒントを出し続けていた。
ただね、はっきり言ってどうでもいい。
どうでもいいから僕は帰った。
ビッグマックを食い終わってコカコーラを飲み干したんだ。ここにずっといる必要は全くない。
だから帰った。
予想だけど、なぞなぞの答えなんて誰も気にしてないから、適当になあなあに有耶無耶になったんじゃないかなって思う。
そして、誰一人としてその島田紳助の悪口を言わないだろう。
まあ、どうでもいいんだけど。

そういや、どうでもいいんだけど、この間、燃えるゴミの回収に出すための家庭ゴミを持ったまま駅まで来てしまった。
そういや、どうでもいいんだけど、この間、妻に帰宅するってメールしたつもりになってたらTSUTAYAのクーポンにメール返してた。

ほんと、どうでもいい話って素晴らしい!


そういや、どうでもよくないんだけど、マクドナルドって今、全席禁煙だった。